印刷の品質基準について
箔押し印刷は物理的な金属版を利用して印刷する為、細かいデザインや小さな文字などがデータ通りに再現できない場合がございます。また、手作業で1枚1枚印刷する関係上、同じ品質を100%保つことが難しい印刷方法です。オペレーターは可能な限りデータ通り再現しようと努力いたしますが、不本意ながら力が及ばない場合があるということをご了承ください。
下記に当店の品質基準と注意点を記載いたしますので、ご理解の上、ご注文いただきますようお願いいたします。尚、基準を満たした納品物に関して、刷り直しや返金の対応は致しかねますので予めご了承ください。
箔押しの品質基準
1mm以内の印刷ズレ
印刷位置が1枚1枚ランダムに上下左右1mm程度ずれたり、1度程度傾斜する場合があります。
通常カラー印刷がある場合、隣接するようなデザインはズレが目立ちやすくなりますのでお控えください。
箔の潰れ
細かい絵柄や文字は潰れる場合があります。文字は6pt以上、線は0.3pt(約0.1mm)以上を推奨しておりますが、複雑な漢字や細かい抜きのある文字(アルファベットのeやgなど)は潰れる可能性がありますのでご了承ください。
箔抜け
面積が広いベタなどは箔抜けがでる場合があります。特に表面がざらついた用紙や、非塗工紙は箔抜けが発生しやすくなります。ベタは30mm×30mm以内をおすすめいたします。
用紙の表裏に凹凸が発生
箔押しは金属の版を用紙に強く押し付けることにより箔を転写します。その為、箔を押した部分とその裏側に凹凸が発生します。
可能な限り凹凸がでないように印刷は行いますが、両面印刷の場合は特に凹凸が発生しても問題ないようなデザインにしてください。
特に柔らかい紙や薄い紙は凹みが発生しやすくなりますのでご注意ください。
QRコードの再現性
QRコードを箔押しする場合は短辺15mm以上を推奨します。15mm未満でも印刷は可能ですが、読み取れるかの保証はいたしません。また、Instagram等の点式のQRコードではなく、ブロック式のものを使用してください。
箔色は反射を抑えたツヤ消しタイプが読み取りやすくなります。
通常カラー印刷の品質基準
1mm以内の印刷ズレ
印刷位置が1枚1枚ランダムに上下左右1mm程度ずれる場合があります。
特に、四辺に枠があるデザインや均等に余白のあるデザインなどはズレが目立ちますので控えていただくか、できるだけ内側に配置してください。箔押しよりも通常カラー印刷の方がズレやすい傾向があります。
色ムラ
広範囲のベタや平アミは、均一な濃度で印刷することが難しく色ムラが発生します。特に背景全体に色を敷くようなデザインは色ムラが目立ちますのでお控えください。
トナーの剥がれ
裁ち落とし(フチ無し印刷)デザインの場合は、断裁面のトナー(インク)が剥がれる場合がございます。
グラデーションのトーンジャンプ
グラデーションはトーンジャンプする場合があります。(本来なら少しずつ色が変わるはずの部分で極端な色の差が生まれてしまう現象)
また、10%以下の濃度は色が飛んでしまう場合があります。
トナーの中抜け
凹凸の大きい用紙は、凹み部分にトナー(インク)が定着しない中抜けが発生する場合がございます。ベタが大きいデザインの場合は、平滑性の高い塗工紙をお選びください。
用紙の品質基準
- 周辺環境により、用紙が波打ちしたり反ったりする場合があります。
- 色のついた用紙は、製紙会社のロットによって若干色味が変わる場合があります。
- 表裏差の少ない用紙は、表裏区別なく印刷いたします。
- 紙目は基本タテ目(長辺に沿って紙目が流れる方向)で仕上げますが、正方形や丸型の場合は逆目になる場合があります。
当店で製作した納品物に関して、気になる点などありましたらお気軽にご相談ください。誠心誠意対応いたします。返品や返金をご要望の場合は、こちらのキャンセル・変更/返品のご案内ページをご一読いただきご連絡ください。